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高森明勅
2016.8.6 01:00

国民は分かっている「生前退位」

どこまでも天皇陛下のご意向に平気で「叛こうとする」
一握りの知識人がいる。

陛下はご自分の為ではなく、「公(おおやけ)」の為にこそ
譲位を望んでおられる。

至高の公の体現者であるべき「天皇」という地位の尊厳を、
何としても守り抜く為に、ご自身の矜恃(きょうじ)を懸けて
譲位を望まれているのだ。

それを公然と阻もうとする者達がいる。

陛下に対しまことに申し訳ないこと。

だが国民の圧倒的多数は、事柄の本質を(恐らく直感的に)
正しく理解している。

共同通信の世論調査では85、7%
が退位を可能にした方が良い
と回答。

読売新聞の調査でも84%が退位を可能にする制度の改正を行うべきだ
と回答している。

勿論、
譲位を巡る判断は世論調査の結果に左右されるべき性質の
問題では
ない。

第一義は、申すまでもなく陛下ご自身のご意向以外にはあり得ない。

そこを、右でも左でもない普通の国民は、ちゃんと分かっている
ということ。

逆に、まるで分かっていないのは「保守的」とか「愛国的」
称する知識人達の方だ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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